賃貸物件における問題のなかで、発生しやすいのが騒音トラブルです。
とくにお子さまのいるご家庭やペットを飼っている場合などは、防音対策に気を遣っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、賃貸物件でできる防音対策をご紹介します。
床・壁・天井といった部分ごとに解説するので、ぜひ参考にしてください。
賃貸物件でできる床の防音対策とは
床の防音を考える場合に、まず押さえておきたいのが音の種類です。
床の衝撃音は、重量床衝撃音と軽量床衝撃音とのおもに2種類に分けられます。
重量床衝撃音はお子さまの足音などによって生じる低く鈍い音で、軽量床衝撃音は食器などを落としたときに発生する軽い高音域の音です。
重量床衝撃音は建物の構造レベルでの防音が必要ですが、軽量床衝撃音は市販の防音マット・カーペットで対策できます。
近年では防音効果だけでなく、デザイン性も高い防音マット・カーペットが登場しているので、部屋の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
賃貸物件でできる壁の防音対策とは
壁の防音対策において、ポイントとなるのは吸音・遮音・防振の3点です。
そして、これらのポイントを押さえた防音対策に有効なのが防音シートです。
防音シートは厚いほど防音効果が高いですが、設置のしやすさや撤去のしやすさも考慮する必要があります。
フェルトパネルタイプの防音シートは、軽くて扱いやすいうえに、冷暖房効果を高めるメリットもあります。
また、つっぱり棒で固定する防音シートは重さがあるので設置が大変ですが、厚いぶん防音効果も高いです。
ほかに、部屋の内装にこだわりたい場合には、シールタイプの防音シートがおすすめです。
レンガ調やモルタル調などさまざまなデザインがあるので、インテリアに合わせて選べます。
賃貸物件でできる天井の防音対策とは
天井の防音対策には、防音材や遮音材を貼り付けるのがおすすめです。
振動音と話し声をどちらも防音するには、吸音材と遮音材を併用するのが良いでしょう。
なお、吸音材・遮音材にはパネルタイプやシートタイプがあり、材質によってシャットダウンできる音が異なるので、防ぎたい音の種類に応じて選ぶ必要があります。
また、賃貸物件では退去時に原状回復が必要なので、貼って剥がせるタイプのものを選ぶのがポイントです。
貼って剥がせるタイプのものであれば、退去する際に剥がすだけで簡単に原状回復ができます。
まとめ
賃貸物件でできる床・壁・天井の防音対策について解説しました。
床は防音マット・カーペット、壁は防音シートで防音対策が可能です。
天井については、吸音材や遮音材を貼り付けて対策できます。
賃貸物件でも手軽に防音対策ができるアイテムはたくさんあるので、上手に活用してトラブルを未然に防ぎましょう。
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