不動産を購入しようと検討したとき、手元にお金がある場合は一括で購入するのか、ローンを組むのかで迷う方も多いようです。
一括購入の場合は当然金利の負担がありませんが、一方で税金の優遇措置が取れないというデメリットもあります。
今回は不動産を現金で一括購入した場合のメリットや、注意点、必要な諸費用などについてご紹介していきます。
不動産を一括購入するメリットとは?
戸建住宅やマンションなどの不動産を一括現金で購入した場合の一番のメリットというのは、金利や手数料といった余計なお金がかからないことにあります。
さらに住宅ローンを組む必要がありませんので、審査に落ちて住宅が購入できないということもありません。
30年間ローンを返済し、長期化したことにより金利が高くなってしまったりすると、出費は余計にかさんでしまいます。
さらに住宅ローンを使用するにあたり、団体信用生命保険に加入が必要だったりする場合もあり、その分の保険料も取られてしまいます。
不要な出費を抑えられるというのが一括購入の大きなメリットです。
不動産を一括購入する上での注意点
現金で一括購入をした場合注意しなければならないのが、住宅ローン控除は利用できないという部分です。
住宅ローンを使用していないので、当然といえば当然ですが、こうした税金の優遇措置が受けられません。
とはいえ基本的には現金一括購入の方が総支払額は安くなります。
住宅ローン減税が利用できる場合一括購入と住宅ローンの支払額の幅がそこまでないという事態にもなりますので、そうなると特にメリットは感じられません。
手元資金が一気に減る、というのも注意が必要で、購入により貯金自体一気になくなってしまわないように注意しておきましょう。
不動産を一括購入するときの諸費用について
不動産を購入するのであれば、その土地や建築との仲介手数料が必要になります。
契約時は印紙代も必要となりますので、こうした細々とした出費も忘れてはいけません。
購入時の手付金、登記費用、住宅を建てる前に実施する地鎮祭などの祭典費用なども必要になります。
これが注文住宅となると設計を依頼した建築士に設計費用を支払います。
現金で一括購入であれば、ローン関係の出費はありませんが、それでも細かい出費があるのは忘れないようにしておきましょう。