マイホームの購入を検討している方の中には「長期優良住宅」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
名前を聞いたことはあっても、この長期優良住宅が具体的にどのようなものかを知らない方もいらっしゃると思います。
今回は、長期優良住宅の概要とメリット・デメリットについて解説します。
長期優良住宅とは?購入前に知っておこう!
長期優良住宅とは「長期間にわたって優良な状態を保てる住宅」のことで、正式に認定を受けた住宅を「認定長期優良住宅」といいます。
認定制度は2009年6月に開始されましたが、何を条件に長期優良住宅と認定されるのでしょうか。
わかりやすくいうと「劣化対策・耐震性・バリアフリー性・省エネルギー性・メンテナンスの容易性・住戸面積」などで一定の基準を満たしている住宅が、長期優良住宅に認定されます。
具体的な認定基準は次のとおりです。
●構造躯体の劣化対策…劣化対策等級3
●耐震性…耐震等級2(条件付きで等級1)
●バリアフリー性…高齢者等配慮対策等級3(マンションのみ適用)
●省エネルギー性…断熱等性能等級4
●メンテナンスの容易性…維持管理対策等級3、更新対策等級3
●住戸面積…一戸建て75㎡以上、マンション55㎡以上
なお、新築の一戸建てやマンションだけでなく、既存の住宅を増改築する場合にも長期優良住宅の認定を受けることが可能です。
長期優良住宅を購入するメリットとは?
長期優良住宅には、所得税の控除(ローン残高の0.7%)、不動産取得税の控除・登録免許税の税率引き下げ(保存登記0.1%、移転登記0.2%)、固定資産税の減税期間延長など、税制面でのメリットがあります。
不動産取得税控除額の計算方法は、(固定資産税評価額-1,300万円)×3%となります。
長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」を利用する場合、ローン金利が優遇されることも長期優良住宅のメリットです。
また、長期優良住宅は耐震等級が2以上という条件があるため、地震保険料の割引が適用されることもメリットといえます。
長期優良住宅を購入するデメリットとは?
長期優良住宅は、建築前に公共団体から認定を受ける必要があるため、一般の住宅よりも数週間~1か月程度建築の着工が遅くなるというデメリットがあります。
また、長期優良住宅は、耐震性や省エネルギー性などの基準を満たすために、質の良い材料を使用したり頑丈な構造にしたりしなければならないため、建築コストが高くなる傾向にあります。
くわえて、長期優良住宅は定期点検が義務付けられているため、都度メンテナンス費用が発生することもデメリットといえます。
まとめ
今回は、長期優良住宅の概要とメリット・デメリットについて解説しました。
長期優良住宅は、快適性や安全性に優れた住宅です。
また、税制面や住宅ローン金利、地震保険料などで優遇されることも長期優良住宅の大きな魅力でしょう。
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